PART4:平成3(1991)年春用〜平成5(1993)年春用まで


・平成3年春用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:
      「きっと、私に似ている人がいる/君を知る旅」

 「青年が旅をする」というスタイルは、ここでピリオドを打ちます。広告の中にあった青春18ののロゴもこのときでなくなってしまいました(このとき貰ってきたちらしの裏には印刷されていました)。
 この春で私は学生生活を終えようとしていました。本当は海外旅行に行こうと思ったのですが、あえなく湾岸戦争で玉砕。仕方なく私は南に下ることにして、西表まで行ってしまいました。ダラダラと気のむくままにぶらぶら。帰りは周遊券の期限が切れてしまい、18きっぷで指宿から名古屋まで帰ってきたのでした。
 いろんな人に出会い、そして自分を見つけながら自分を創っていく。そんな過程において「旅をする」というのはどれだけ大切なことか。
 「君を知る旅」。そんなコピーに旅心をそそられないあなた、病にかかっているのかも。
・平成3年夏用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:「誰も私を知らない。/線路の先の物語」

 この中にある文章。
「旅は、予想できない。忘れられない瞬間は突然やってくる。列車に揺られ、ホームで待ち、改札口を抜けて歩き出す、その繰り返しのどこかで、何かが待っているんだ。」

 そんな[想い]は誰でも持っていると思います。私もそうです。何かすてきな出会いが待っていたり、運命を変える感動が待っていたり。
 その夏も、私は北海道にいました。残念ながらクルマでしたが、ヒッチャー(ヒッチハイカー)を乗せまくっていました。ヒッチを危ないと思う人もいるでしょうが、私にとっては色々な人に出会えるので大好きです(乗せるに関しては。)このときも道東に行ったのですが、ひとり旅でクルマを運転していると、つい人恋しくなってしまうモノです。出会いがあるから旅はやめられない。そんな気持ちは忘れたくないですね。
 忘れられない、といえば、私はこの夏の旅を終えて、これはいかんと思い就職したての証券会社を辞職しました(爆)
・平成3年冬用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:
       「この街とヒミツをつくる。/線路の先の物語」

 「旅先では、自分でも思いがけないことをしたくなったり、してみたり、この街だけが、そんな私を目撃する。」
 こんなコピーがあっても、決して恥のかきすてをしてはいけません、はい。
 このころ、私はあるラジオ放送にはまっていまして、東京によく出かけていました。このときも東京に2回往復するのに使っていました。「思いがけない」といえば、このとき行ったときのラジオ局のアナウンサーが、東京の氷川神社でなんと「凶」のおみくじを3回続けて引いたというのを目の当たりにしてしまいました。世の中にはそういうこともあるんだ、って。
 その時、就職したての友人の家には、最新鋭の「FM−TOWNS」がありました。羨ましくてたまらなかったのですが、今これを入力しているリブレットは、その性能を遙かにしのいでいるのでした。
・平成4年冬用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:
「寝坊したら、すごくソンした気がした/線路の先の物語」
・ロケハン:JR北海道 根室本線(花咲線)

「旅に出たら、[意外な自分]の発見も楽しんでしまおう」と言うコピーがあります。意外な行動をするのがこのページの管理人でもあります。私はこの冬、このちらしの光景=道東にいました。きっぷこそ周遊券でしたが、確かに根室駅(ちらしの左下)にも降り立ちました、大晦日に。そして納沙布岬のトイレで野宿しようとしたのでした。そこにはかにの形をした暖房完備のトイレがあり、「これはきょうは楽勝だ」と思ったモノでした。
 しかし夢はうち砕かれ、午後6時でトイレが閉鎖。吹雪の中私は呆然としてしまいました。しかし捨てる神あれば拾う神ありというもので、1軒だけ開いていた土産屋に転がり込み、九死に一生を得たのでした(爆)

#ちなみに左下の根室駅、「帰るのはどっち」とあります。方向がわかったあなたは、立派な鉄ちゃんです。
・平成5年春用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:
「あれ、自分が人見知りだってコト、忘れてた/
                    線路の先の物語」
 「毎日同じ顔ばかり見てるのをやめて、たまには旅に出てみませんか」というコピーには、退屈なOL諸氏に少女のように旅に出てみませんか、と問いかけているのでしょうか?(笑)

 このとき私は会社の人と只見線の旅に出ました。今はもう想い出となった大垣駅での行列もやりました。このとき初めて私は東北線で「18切符での列車遅延の〜」という目に遭いました。
 最初の目的は、磐梯熱海の「会津ユラックス熱海」での温泉ざんまい。そのあと只見線の大塩温泉に入る。これがなかなかたまりません。今でも頭の中にその光景が焼き付いて離れないくらいです。
その後はムーンライト〜碓井峠〜小海線〜塩尻〜名古屋、と言う行程で帰ってきたのですが、時間外に「おぎのや」は「お茶だけ売っている」ということを初めて知ったのでした、はい。

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