〜冬の情景・続編〜


厳しい冬。耐えているのは車両や人間だけではなく、
駅も同じです。一日数人しか乗らない駅であっても、駅は人と鉄路と、
その先の目的地へと行くための重要なゲートウェイ。
ちょうど添牛内や朱鞠内周辺などは、沿線でも雪が一段深いところで
日本海からの雪雲が容赦なく雪を降らせるところです
この日も激しく横殴りの雪が降っていた日でした・・・。




夜の帳も下りて・・・・といいつつも、北海道の冬ですから、だいたい
時間は察して頂けますでしょうか、そんな時間の母子里の踏切です。
この日、このときもこの場所で踏切を待っている人も
車もいません。いや、待って居なければならない様な状況の方が
たまたま運が悪かった?ような光景だったのかも知れませんね・・。




深名線を語るに於いて、忘れてはならないのが「特雪」の存在でした。
たった1日数本の列車のために、ラッセル車、ロータリー車が多くの日に出動し、
辺境の鉄路を守ってきました。この魅力に惹かれて、
冬の深名線に通った、っていう人も多かったと思います。


特雪は「列車」ですから、たとえ除雪目的であっても、タブレットを携えて
運行されていました(今は小回りの利くMR=除雪用モーターカーが幅を
きかせていますが)。
来るのはその時によって、ラッセル車であったり、ロータリー車であったり
しました。

深名線沿線は人口希薄なところですから、雪も排出時は思いっきり遠方
に飛ばしていました。そういう光景を鉄道誌なんかで見られた方も多かっ
たのでは・・・・





どちらかといえば、純白の世界の方が個人的には好きでした。
そんな鉄路も、今は冬になれば深い深い雪の中に埋もれてしまう・・・・




想い出は、けがれ無き白い世界の奥深くに、静かに眠るように・・・・・





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