●貨物鉄道博物館●

もう一つ、三岐鉄道にはめずらしい「博物館」があります。なかなか日の目を見ない「貨車」に注目した博物館「貨物鉄道博物館」です。

場所は丹生川駅のすぐ西藤原寄りにあります。富田からは35分ほど、460円で行くことが出来ます(30分に1本あります)。

クルマだと国道306号から入っていくのがわかりやすいですが、看板類もなく集落の中の道を走っていくので、始めての人はナビ類なに助けて貰わないとちょっと簡単には行けないかも知れません。ただし止めるところはだだっ広くどれだけでも止められる場所があったりしますが・・・・・(笑)

「貨車を専門にした博物館」というのはおそらくここにしか存在しないのではないかと思います。事業用車両(たとえば郵便車[ユ]、操重車[ソ]、緩急車[ヨ])などは既存の鉄道博物館(たとえば佐久間レールパークとか、北海道鉄道記念館とか、あといろいろ)に比較的古くから展示保存されていたりしますけど、産業発展の一翼を担った貴重な貨物用車両というのは用途を終えると廃車解体されてしまうのが殆どでして、このような観点から貨車を保存・展示をしましょうという趣旨で作られたのが「貨物鉄道博物館」です。

丹生川駅に2003/10末現在で集められている貨車は7両。あと東武39号蒸気機関車が保存され、機関車に繋がるような形で保存展示がなされています(一部車両は現在丹生川駅構内に留め置きのようなかたちになっています。)

西藤原のような公園施設などは一切なく、ここでは純粋に鉄道資料を見学するスタイルとなります。生きている線路や踏切も横にはありますので、子供連れの方は目を離さないように気を付けて上げて下さいね(^^)

これが「博物館」の建物。この日は「おやすみ」でした。
外から車両を見学することは出来ます。
定型定量輸送が求められるセメントなんかは、土日も関係なく
輸送が行われています・・・・これは返空の東藤原ゆき。

【展示されている車両】

展示されている車両、構内に置かれている車両は以下の通りです。

【39号蒸気機関車】

いろいろな経緯があり、東京からはるばるこの地にやってきた元東武の蒸気機関車です。詳細などはここでは省きますが、製造が1898年だそうですので、2003年現在105歳の英国生まれのご老人です(笑)

この日は無人だったので、という事もありますが黄色いチェーンがあるものの、それだけで細かいディテイルまで詳しく見ることが出来ます。
【タム8000】(アタム8000)

南四日市をベースに東海道・山陽のスジを走っていた過酸化水素専用タム8000のトップナンバーです。このようなタンク車は貨物列車の高速化、このような積み荷の鉄道コンテナ化・またはISO規格の特殊コンテナの普及で風前の灯火となっています。

館長は家の前が線路ですので(笑)毎日関西線の貨物を見ていますが、もう殆ど石油以外のタンク車は走って無く、安治川口からの黄色いタンクが見られる程度でしょうか。そんな中で用途廃止になった中、貴重なトップナンバーが拾われたというのはラッキーだった、というほかないでしょう(たぶん)
【ト15】

名鉄にいたト15です。末期は揖斐線・谷汲線にいたそうです。
現在丹生川駅の構内で、アタム8000と繋がれた状態で留められています。
駐車場に隣接してみられるので足回りまでじっくり見られます(笑)
【ワ11】

蒲原鉄道にいた有蓋貨車です。昭和1ケタ生まれ(S4)だそうで、70歳を超えるご老人です・・。貨車といえば鋼製だとおもいきや、この貨車は木製です・・・・・。そういう意味では貴重な貨車です、はい。
【これは?】

なんでしたっけ?
ちょっと不安でしたので、この欄は空けておきます(^^;
【ワフ】21120

大垣の西濃鉄道からやってきた有蓋緩急車(車掌室つきの貨車)です。
こちらも昭和1ケタ生まれの貴重な貨車です。外観もピカピカに塗装が施されています。
【タム500】(タム2920)

こちらも2軸のタンク車。JOTの銘板のあるガソリン専用の貨車です。
ガソリンなど石油類の貨車は今でも四日市から長野方面などに毎日多くの貨物列車が設定されて、関西線や中央線沿線などでも頻繁に見かけることが出来ます。また現在でも貨車そのものの製造は続けられていますが、2軸の石油タンク車というのは走っていません。その点アイテムとしてはレアなのでしょう・・。
【ホサ1】

福井(福鉄)からやってきたそうです。
こちらもピッカピカに塗装が施されています。

とまあ、文字数は少ないですが(笑)、2003/10末現在で見ることの出来る車両一覧でした。

【おまけ】

自販機発見!!( ̄ー ̄)ニヤリッ→ あの噂・・・・この近辺では売ってないぞ・・(爆) てな訳で半分興味本位で買ってみました。
(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
コーヒーなのにSTマーク・・・・コーヒー共々
対象年齢6歳以上・・・・・我が子には・・(謎)
出てきたのはED75のメダル(コイン)でした。 丹生川駅をバックに、レールの上に置いて・・(^^)


うわさの?鉄道浪漫コーヒーの自販機がここには設置されています。
んー、ただし、自分が見たのはココが初めてだったのですが・・・・・・興味本位といっては失礼なのですすが、そんな感じで1コ買ってみました。
上のフィルムをめくると鉄道メダル(コイン)が出てくる様になっていました。

味は・・・・んー、まあ、なんといいますか・・・・・それなりでした(笑)

というわけで、貨物鉄道博物館@丹生川、のぺージでした。

(車両のデータや開館時刻などは、管理されている団体や三岐鉄道のページなどでご確認下さい)


【ウィステリア鉄道のページにいく】  鉄道趣味のトップ トップメニュー