三重県紀和町・瀞流荘/湯の口(湯ノ口)温泉のトロッコ列車(2004.05.04)


ツウには有名な湯ノ口温泉のトロッコ列車のレポートです。



○どこにあるの?

場所は三重県の一番はしっこみたいなところ。三重県紀和町といい、南紀熊野地方のさらに山奥に入ったようなところです。
左の写真の橋が国道311号線で、右手に向かってトンネルに突入していくと道なりに熊野のほうへ。丸山千枚田なんかもこの左手のほうの山のちいと向こう側、というところにあります。
(正確には宿のHPや地図ソフトなどで確認してみてください。まず迷わないとは思うけど・・・・・)

「瀞流荘」はこの写真の三角屋根のところの左側が本館で、311号からも外に表示が出ているのですぐわかります。
また、国道42号線からも湯ノ口温泉は大変ご丁寧な案内サインがいっぱい出ていますので、熊野までくればどうでしょう、30分くらい車で走ればたどり着けるのではないかと思います。

また下の川は北山川。橋のたもとに瀞峡(どろきょう)へのウォータージェット船の田戸発着場もあったりします。詳しくは熊野交通のページでもご覧下さい(笑)
ちなみにこのページがなかなか面白いです(特にページのヘッダ(爆))

ちょうどいったらウォータージェット船が通り過ぎるところで、お客さんを満載して行き交うのを見ることが出来たのでした。。。

で、肝心のトロッコはどこからどういう風に出ているのかといいますと・・・・。
この瀞流荘の裏手に昔あった紀州鉱山のトロッコの線路が残っていて、それを一山超えて向こう側にある湯の口温泉の裏手まで10分ほど乗っていくのがこのトロッコ列車とといことになります。

○出発進行!

では、実際トロッコがどういう物なのか見て見ることにしましょう・・・・・。
瀞流荘の裏手の駐車場に行きます。旅館の駐車場とトロロッコ列車の駐車場は分かれていますので、案内にしたがって奥へ・・・・・・。

瀞流荘駅。中には写真とか展示も
いろいろありました・・・・。
1日6便です。注意していかないと
乗りそびれますよ・・・・・(笑)
お客さん乗せて発車待ち。
側面には「交通安全運動」の標識も。
お客様がくれば即増結!なんとも
顧客第一主義なスピードサービス

始発の瀞流荘駅は結構立派な建物。左の入り口が駅舎で、中にはいろいろな写真の展示もあったりします。料金はおとな200円、こども100円。ダイヤは写真のとおり1日6便です。なので計画を立てていかないとせっかくの目的が果たせない、という結果になってしまいますので十分注意しましょう(笑)

この日はGWということもあり結構大勢のお客さんが来ていまして、見掛けたときには既に6両編成で満席! とはいっても1両に5人くらいしか乗れないのですが・・・(爆)
で、なかなかやるなと思ったのは、次にお客さんが来たらいとも簡単に「増結」してしまうことで、後ろから人力で予備の客車をヨッコラショ、と持ってきてタイムリーに増結してしまって、堂々の7両編成+EL(バッテリーカー)にしてしまいました(笑)

時計を見たら発車時刻を大分過ぎていたのですが、まあそこがなかなかのんびりしているところでして・・・・(笑) 満員のお客さんを乗せてトロッコはトンネルの奥深くへと消えていったのでした・・・・。

どっかのブルトレといい勝負の
編成両数かも・・・・・・・(謎)
こうして闇に消えていったのでした。
行程はまっくらけ・・・・・
湯ノ口温泉の出口です。 こんなところにもかんぽの資金が
生かされているらしいです(笑)

ちなみに今回は時間が無くて乗れなかったのですが・・・・2歳児が拒絶してしまったのもあるのですが・・・・・・(怖くて暗いところは絶対拒絶なお年頃(笑))

反対側の湯ノ口温泉駅はトンネルとトンネルの間に作られた駅で、温泉のちょうど裏側に着きます。

湯ノ口温泉駅常備の車両もあり
撮影などはフリーでいつでも。
温泉の本屋。湯治場の雰囲気漂う
なかなかナイスな温泉。300円。
この先は通行不可。中から湿った
暖かい空気が絶えず出ています。

温泉駅にはトロッコとバッテリーカーが常備されていて、乗らなくともその雰囲気を確認することが出来ます。温泉は「館長の温泉レポート」の方に詳しく書いておきましたのでそちらをご覧頂くとしまして・・・・・。

この日は気温が低く、トンネルの中からは湿った暖かい空気が断続的に噴き出していました。ちょうど青函トンネルの冬みたいな?感じでしょうか(^^;
鉱山の歴史などは他のページや資料などで確認していただければと思いますが、乗れるトロッコが昔の姿で現存しているのは貴重な存在でしょう。
ちょっと幹線国道からも離れていますし、バスは一応ありますが車が無いと行きづらい場所にあるのも事実です。けど鉄道フリークのお方には行って損は無いような場所だと思います。

以上、湯ノ口温泉のトロッコ列車のレポートでした。
(2004.05.04取材/5.12記)


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