(つづき)
●いよいよ核心の区間へ

二木島の改良区間を越えると、海岸線にぴったりと寄り添い、テトラポットに守られたまさしく「崖と海の間」の区間に出る。しかも下り坂で左カープ、向こうが見えないいや〜なシチュエーション。ガードレールの下は荒波打ち付ける熊野灘。ちょっとビビりる。けどこれは序曲です。ここをパスすると甫母(ほぼ)の集落に出てきます。「全長8メートル以上は通行不能」の集落である。

では、なぜ8メートル以上の車が通り抜けできないのか。

写真と一緒に確認していくこととしよう。

まず、護岸と民家に挟まれた大変細い路地みたいなところをすり抜けていく。普通乗用車であればなんなく通り抜けできるが、万が一対面交通がやってきた場合は、適切な位置までバックオーライで延々と戻っていくことになる。
もち軒先ですり抜けられることも出来ないことはないが、車幅の広い車はなるべくなら避けた方が無難かと思われる。
また普段乗り慣れていない車で通るのも避けた方がいいかも知れない。
なぜなら普段の感覚というのがいざとなったときに大きく影響するからである。直線バック数十メートル、さらに曲がりながらバックができない、譲り合いのとっさの判断に自信がない貴兄はこの区間は避けた方が無難なのかもしれない。

下り坂の左カーブは心理的に怖いです。
しかも落ちたら海ですよ・・・見通し悪いし。
曲がると1車線幅で甫母の集落突入です。
譲り合いの精神で行きましょう。
これがほぼ90度ターンです。右にはいると
民家の庭先で、切り返しはまず無理かも。
集落内はこういう道で、すれ違いは期待
しないほうがいいかも知れません・・・。



次に、集落の真ん中にほとんど90度の直角相当ターンがあり、ホイールベースの長い車はターンすることが不可能である。見た限り切り返しでも多分無理だと思われる。当たり前の話だがここでそんな車が対向車をパスすることは物理的に不可能でもある。ちなみにここは国家の定めたハイウェイ、つまり国道である(爆)。
対向車がいっぱい来てすれ違いに困る、っていうことは多分無いと思われる。

が。しかし次に極め目付けがまっている。

甫母の集落を抜けると、そこには車1台の幅の「左は垂直の崖、右はテトラに守られているけど波が間近の海、しかもガードレールが無くデリネーターだけ」という区間が現れる。おまけに見通し悪くクネクネであり、ここで対向車が来たら延々とバックオーライをする羽目になってしまう。したがってあらかじめ遠目で対向車を見ておき、対向がしばらく来ないことを確認してからソロソロと走っていくことをおすすめする。また海などよそ見をするのはもってのほかで、ここで事故を起こしても救援が来るまでには相当の時間と処置がかかることを肝に銘じておきたい。クレーンなどが入って来ることは不可能で、救急医療が完全ではない場所にいることを肝に銘じなくてはならない。

これでは8メートル以上のクルマは通れません・・。
ただでさえ(乗用車でも)怖いのに・・・・。ちなみにすぐ隣は
海です。高波予想の時は通らない方がいいかもです。
その少し先もこんな感じです。譲り合ってくださいね(笑)


●盾が崎〜三木里〜九鬼

この区間を抜けると改良区間が多くなり、ドライブはしばし快適なものとなる。

甫母を抜けると沿線で唯一展望台が整備された場所に出ることになる。「盾が崎」の展望&パーキングである。
看板によれば、高さ80メートル、周囲が550メートルほどの熊野酸性岩(花崗岩斑)の柱状節理云々とあるが、遠目に見れば海に浮かぶふた山のオッパイ、とでも映るだろうか(爆)。一応先の方まで歩道が整備されているようだが、そんなところにいくヒマがないのでここでは遠目に見てパスすることとする。

ちなみに尾鷲からきたら同じような看板も
狭路区間の手前にありますので、念のため。
盾が崎のパーキングにて。ゆっくり訪れて
みたいですね(^^)
案内看板。地学的に珍しい場所?らしいです。

(つづく)


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