★姉妹品 石榑峠もよろしく(^^)★

つづきです。(前のページ)

南濃北勢線・鞍掛峠とも通れるようになっています。(2004/4/5現在)



鈴鹿山系を東西に越える道はいくつかあります。

一番知名度があるのが鈴鹿スカイラインの「武平峠」、ここでも取り上げている「石榑峠」、徒歩で越える八風(はっぷう)峠、そして今から取り上げる鞍掛峠。いずれも冬季は通行止めになりますから冬季は関ヶ原または鈴鹿峠回りとなってしまいます。
今回は比較的走り易い鞍掛峠を使い、滋賀県側へ抜けることとします。
前述の阿下喜の交差点からさらにクルマを北へ。306/365の重複区間のバイパス国道を淡々と走っていきます。

阿下喜から上石津を抜けて関ヶ原に至る道は、昔は集落の中の幅の狭い2車線道路をそろそろと走っていたのですが、今は快適な2車線道路。ただし田舎といってもそこは三重県北部から名神・北陸方面へ抜ける最短ルートという訳で、大型トラックや洋コン(海上コンテナ)を積載したトレーラーが行き交うルートです。少しの間だけその点を留意しましょう(^^;
バイパスをしばらく走ると「黄金大橋」が見えてきますのでそこの標識に従い左折。ここからが鞍掛峠ルートの始まりです。

(食料・燃料などの補給はできるだけ北勢町あたりまでですませておきましょう。バイパス沿いにはコンビニはかなり手前で切れてしまい、スタンドも同様です。またトイレも黄金大橋の手前に「簡易パーキングふじわら」がありますのでここですませておきましょう。けっこうキレイなトイレで、お休みの日には朝市なんかも立っていますよ(笑))

話題はそれましたが、峠道に入りましょう。

重複区間をぬけて再び306だけの道に入り、少しすると休日はバイクが憩うスポットがあります。鞍掛峠は車線がこの近辺他の峠に比べて広い(完全2車線です)ため、峠を攻める二輪車が(休日は)絶えないのです。このためアウト・イン・アウトを仕掛けそうなカーブには、センターラインにポールを立てて仕掛けることができないように三重県側では対策を施してあります(滋賀県側ではそのような施策がないため、一度通った時にバイクと乗用車の正面衝突、バイクは見事に粉砕され、担架に固定され応急処置されている非常に痛々しい場面に遭遇したことがあります)。鞍掛峠や石榑峠は携帯電話がほとんど通じいないため、一歩あやまれば大変なことになります。ふもとの集落(山口)もかなり遠く、くれぐれも車両の整備と慎重な運転に心掛けましょう(^^)

この光景をみたら左折です。まっすぐ行くと
関ヶ原にいっちゃいます・・・・・・ご注意を。
峠を越えるのは人車だけでなく電気も越えて
いきます。日本の東西の電気の生命線と平行です。
峠道は追い越し禁止。バイクがきたら譲り
のんびりいきましょう・・・・。事故は怖いよ


さて、峠道についてですが、そんなに険しい道ではありません。特にバイクの注視など、油断さえしなければ二ノ瀬・石榑よりは容易に走行できます。
鈴鹿山系の山道の特徴として、マイカー登山の多さが挙げられます。どこの峠でもそうなのかも知れませんが、登山に最適なシーズンになると駐車に余裕のあるところは乗用車などでびっしりになります。鞍掛峠も例外ではなく、写真のようにびっしりと車が並びます。

峠のサミットは鞍掛トンネルで越えます(長さ745メートル、標高625メートル、峠のサミットは歩いていくと791メートルだそうです)。三重県側は大きく街道沿いに二か所の登山道の入り口があり、ここからも入ることができます。この日もご覧のようにバスが停まっているほどのにぎわい・・・だったようです(現在登山道は場所によって崩落などの障害があるとの但し書きがあり、現地の標識などでの確認が必要でしょう)。
ここには唯一鞍掛峠の由緒由来を書いた看板があります。

マイカー登山まっさかり。クルマの普及は
中高年登山をこのように変えてしまいました
鞍掛峠からは御池岳(1247M)・鈴ヶ岳(1210M)へ
アプローチできます。くれぐれもきをつけて・・・。
何もない峠ですが 由来の看板だけは
1枚だけあります・・・・・。千年来の由縁とか
この日はバス登山のご一行も・・・(三岐のバス) 峠と言えば不法投棄・・・・これが現実です 滋賀県側をひとまず降りたところ。急な上りは
そんなに長くありません・・・・滋賀県側。



二ノ瀬越えは執拗なほどの(笑)看板類がありましたが、鞍掛峠はここに1枚ほどしか看板が見当たりません・・・・したがってこんなありさまだあったりします・・・・。悲しいかな、これが現実です。静まり返った薄暗いトンネルの出口から聞こえてくる車やバイクのエンジン音と不法に捨てられたごみ。どこにでもある光景なのかも知れませんが、どうしでわざわざ家庭のゴミで捨てられそうなものをこんなところに捨てにくるのかなあ・・・・

トンネルは車で2、3分で越えます。日が西にあればトンネルを出たとたんにまぶしい光が飛び込んでくるでしょう。峠の滋賀県側にも登山道入り口があり、駐車場や登山届を出す箱などが整備されています。

滋賀県側は三重県側に比べて道の作りがゆったりしているためスピードさえ気をつければ安全に下ることができるでしょう。
滋賀県側も携帯の聞こえは良くありません1カ所あるヘアピンのところに基地局があるのを確認しましたが、滋賀県側もふもとの集落までは相当距離があり、一度重大な事故が発生すると大変なことになる可能性があります。路面にはドリフトしたタイヤ痕が無数にあって、夜にはどんなもんかいな〜と想像は容易ですが・・・・・(^^;

滋賀県側も一気に降りればあとはなだらかな下り、洞道、トンネルなどを経て多賀大社のそばの交差点へ出ます。真っすぐ行けば多賀大社の正面、右に曲がって15分程で名神彦根インターにたどり着きます。


以上、「北勢3大峠レポート・二ノ瀬越え/鞍掛峠編」でした。
くれぐれも「安全運転でお出掛けください」


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