しかし、我々はその現実に愕然とすることとなった。

国道というのに車の行く手を阻む「バリケード」が存在したのである。

●たった2キロの難路・・・・

これでも国道です。本当です(笑)
なぜでしょう。ここを境目に、おおよそ国道とは思えない道が約2Km存在します。要は未整備なので乗用車以外は通さない、という消極的理由からこんなバリケードを設けているのでしょう。しかしこのあと、我々はトンでもない現実を思い知らされることになります。

よっ!チャレンジャー!自転車で登るなんて・・
歩いて峠までピクニックという方もチラホラ。
GWということでこんなところで大渋滞?
この先、一体どうなるのだろう・・・・


 この日はGWの後半の初日と云うことで、物珍しく一度走ってみたい、という車も結構多かったようです。なぜか不思議だったのですが、関東ナンバーの車を結構見かけました。やはり物珍しさなのか、チャレンジャーが結構いたようです(笑)。また、自転車で登っていく人とか、昨今の山歩きやウォーキングブームも手伝ってか、山の軽装備をして歩いている人も結構いました。
 けどこの先どうなるのだろう・・・・少し行ったと思えば、なぜか引き返してくる車とか。下った来た車の人がバッテン印をしたり、「アカンアカン」を連発する。きょうの石榑峠はいったいどんなものか。期待は高まるばかりであった・・・(笑)

途中でやはし止まってしまった・・・・
全然ダメだった。仕方なく切り返して
一旦退散することにしました。
1時間くらい小休止。
歩いて偵察してきましたの図。
あの国道がここまでくるとこんな道に・・・


 まあとりあえず行けるところまで言ってみましょう、ということで、バリケードをくぐることにしました。
 一応、セルシオまでは、ミラーを畳めば通る事は出来ます。
「一応」、といったのは、上の写真のような道がてっぺんまで約2キロほど続き、すれ違えるところが非常に限られている、ということからです。ましてやシーマ対セルシオなんていうのはもってのほか!です。(笑) 事実、待っている私の横をシャコタンのセルシオが入っていき、ガリガリエアロを摺らせながら、中で詰まって切り返しが出来なくなり、どけのどかないだのといってもめ事を起こしていたようですし、すれ違えないシーマがキズだらけで下りてきていました(爆)

ここはとりあえず対向車をすべて掃かさないといけないな、ということで、私は1時間くらい待ち人連合を作ってしばし歓談。
空いた頃を見計らって、チャレンジすることにしたのでした。

空いてみればあっという間。10分もかからずに、峠のてっぺん、標高690メートルの石榑峠のてっぺんにたどり着いたのでした・・・。


●石榑峠というのはこんなところ●

ということで、峠のてっぺんに到着でございます・・。

 やはり峠の上にも、難路に車が入らないようなバリケードが作ってありました。しかしなんか三重県側から登ってきた身からすると、ゴール!なんていう感じもしちゃいます。
 この写真は滋賀県側から見た図。峠を詰めてきた自転車のチャレンジャーさんたちや、山登りの方たちがけっこうたむろっていました。場所柄、眺めも良く、伊勢平野が一望。加えて峠を越えていく風がなんともいえず清々しいのです。

一度、時間をいとわないのなら、苦労して通ってみるのもいいと思います。おべんと持って、風に吹かれて、まったりと。
そんな言葉がピッタリの石榑峠です。
ただし、トイレもなんにもありません。けいたいも繋がりません。そこの所はよく考えてね(笑)

あれ?道の付け方がなんか違うような・・
曲がってバリケードに行く方が国道なの・・。
石榑峠は通信の要。NTTの無線中継所が
あるのです。今はドコモの石榑無線中継所。
チャレンジャーは後を絶たない(笑)
このツーリングライター達はこれから三重県側に
下って行くところ。怖い物知らず?
北にそびえているのは、竜ヶ岳(1100M)。
ここ石榑峠から目指す人、ここへ下りてくる人も
います。鈴鹿山系縦走コースの中継点。


 上の写真のを見ていただければ分かると思うのですが、石榑峠にはちょっと変わったことが・・・・。
 上のバリケードもそうなのですが、なぜか道の付け方がちょっと違うのです。左の写真は三重県側から道を詰めてきて、峠のてっぺんにたどり着きました、の図。
ちょっとオカシイですね(笑)。そのままゲートを突き破れば、NTTドコモの石榑無線中継所。右にヒョイと曲がって、滋賀県側へのバリケードに行くのです。
なんかちょっとオカシな感じがしますよね(^_^)

下段の写真のように、この時期は新緑も鮮やか。周りではのんびりと机や椅子を広げて、自然を満喫している家族などもチラホラ。
(ただし、駐車スペースはあまりありませんので、路駐もある程度気を付けて。)

 さて、そろそろ滋賀県側に坂を下ることにしましょう。
 滋賀県側も舗装はいい物の、まだまだ油断は出来ません。永源寺ダムあたりまでは、車1台が通れるくらいの道が続きます・・・・・



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