PART5:平成5年夏季用〜平成10年春季用


平成5年夏季用

・お値段:11,300円

・コピー:
「スポンジみたいに、たっぷり夏を吸い込んだ。」


「旅は、いつだって一回きり。」と言うコピーがまた泣かせますね(笑) そういう悔いのない旅をしたいモノです、はい。
 意外な事実ですが、間違いがなければこのシリーズは、あの大物「アラーキー」のものだったはずです。カメラマンも頑張って撮っていますが、デザイナーもいいですね。
 このとき私はきっぷを吹田機関区の一般公開に1枚、名古屋〜京都〜高知〜予土線〜八幡浜〜別府〜久大本線〜博多〜大阪〜城崎温泉〜加古川線〜加古川〜名古屋というとんでもないトレース旅行をしてしまいましました。横になったのは八幡浜からのフェリーの中だけで、ずーっと座っていたというなかなか気合いの入った旅だったのでした(こういうのは旅とはいわず、単なるノリつぶしというのです、はい。)
・平成6年夏季用

・お値段:11,300円
・コピー:「今しかできない旅がある」「ってなわけで、僕たち旅に出ました。」


 「行き先には、こだわらない。旅ってものは、することに価値があるのだ。途中が、タノシーのだ。」というふれこみがちらしの中にあります。うーん、このホームページのコピーに使いたいくらい。(笑)
 以前のパターンから、ここで広告方針は大きく変わります。多分このままではネタが続かなかったのでしょうか?
 広告の中には「日本で思いっきり遊んでみてください」とあります。私の頃からそうだったのですが、学生の眼は国内から海外旅行へと向いていました。それを大いに意識した広告作りになったのでしょう。
 このときも買ったのですが、その行き先は大沼と函館にスーパー北斗を撮りに行ったのですが、臨時大垣夜行にきっぷを使ってそのあとは「東日本サマーきっぷ」で青森、そのあとまた18切符で北海道上陸、大沼駅で野宿、東山駅でキャンプという、とんでもない旅行をしたあとに、また大垣夜行で名古屋に帰ってそのまま出勤したのでした。
・平成6年冬季用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:「おしゃべりはつづくよどこまでも。」


 女の子のおしゃべりがどこまでもつづくわよ、というそのものです、はい。
 よーく見てみると、こういうちらしの場合、固有企業名が入ると画像処理で消してしまうのですが、ちゃんとコタツの上のお菓子には、江崎グリコ「ポッキーいちご味」、明治「きのこの山」、コイケヤの「ポリンキー」がしっかりわかるように写っています。けどしっかり時刻表は弘済出版社のものだったりするなかなかツメのいいのやら悪いのやら、と言ったところでしょうか。

 ちなみにこのときはパス&ヒコーキで富良野と廃止がささやかれていた深名線の撮影に行っていました。このときもちらしを貰っただけで結局使わずじまいであったのでした。
・平成7年夏季用

価格:11,500円
コピー:「青春18きっぷが教えてくれた。
              心の渇きには、旅がある。」


 最初で最後か、大塚製薬と組んだタイアップ広告広告企画です。この時だけに限り紙の質も厚さも普段の物と1ランク上になっています。
#登場しているのは、言わずもがな一色紗英です。

 撮影したのは横須賀線でしょうか、房総方面でしょうか。有名どころですから首都圏で撮影せざるを得なかったのでしょう(笑)

 この年この夏、私のひとつの熱想いが消えました。青春18切符で最後に乗った東北の50系レッド・トレイン。最後のシロクニ。色々な意味で熱い思いが消えて、そしてエネルギーのベクトルの方向が変わった夏でした。
 え?どんな方向かって?それはないしょ(笑)
・平成8年冬季用

・価格:11,300円
・キャッチコピー:「ふらりと降りた小さな小さな駅には、物語の気配がありました」


 少しこのころ収集をサボっていました、すこしブランクが開きます。
 このときは、イストレーター・安西水丸の「18きっぷ」でこんな旅、と題して、会津若松周辺を巡るイラスト紀行となっています。
 このときには18切符の改革が行われ、1日×5枚、という方式から、5日分1枚、という方式に改められています。これは主としてチケットショップ対策なのですが、また別の意味からすれば紙資源の節約にもなったはずです。なにせ1回の発行で7枚使っていたのが一気に2枚になったのですから。
 ちなみにこのときは、北海道の民宿で年越しをしていまして、レンタカー+ヒコーキでした。まだ単身で(笑)派手に遊んでいたモノです、ははは。
・平成9年冬用

・価格:11,500円
・キャッチコピー:「どうして旅をするのかな・・・」


 またまたコンセプトが変わったのでしょうか、画面の隅に旅する少女を配置するというスタイルになってしまいました。ここまでの5枚のページを見てみればわかると思うのですが、「旅をする若者」のイメージが若い男性から女性へと移っているのがわかると思います。果たしてこれは何を意味するのか、少し落ち着いて考えてみる必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 この冬、私は18きっぷで「神戸ルミナリエ」を見に行きました。冬のささやかな旅というのはいいものです。景色は他の季節ほど引きつける物はないのですが、人のココロを見に行くのにはとってもいい季節なんです。年の瀬迫る冬の電車の車内の光景。駅を降り立ったときのおびただしい人のささやかなシアワセを求めようとする光景。
 電飾も綺麗でしたが、少しのココロのシアワセを得た人々を見たとき、自分もまたほっとした・・・・
・平成10年春季用

・価格:11,500円
・コピー:「もうひとつ先の駅が見たい」


 そして今年の春がこの項の最後になるのですが、果たしてこの駅はどこなのでしょうか?ヒントとして、駅の真ん中あたりにキロポスト「..4キロ」というのが立っています。お暇な人は探してみてください。
 今回もまた買ってしまいました。行き先として最初に選んだのは、姫路城と明石海峡大橋。この切符と出会ってから、鉄路も随分と進化を遂げました。3時間半在来線を乗れば、名古屋からもう姫路です(もっともそれだけの時間があったら博多まで行ってしまうのですが)。

 ところでひとつここで愚痴があります。私の住むエリアのJR東海では、18きっぷの駅置きチラシの印刷を行っていません。確かに儲からない切符なのですが、ここはやはり他社と足並みを揃えて欲しいモノです>そう思いません、all.?
 このチラシも姫路に行ったときに貰ってきたのですが、いつの間にか「ハート&アクション」のコピーが無くなっていますな(笑)

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